

◆ 初めに・・・
胃腸炎などによる下痢、吐き気、食欲不振などの症状があるときに、気をつけたい食事のコツをわかりやすくまとめました。
できるだけ胃腸に負担をかけない食品で栄養を確保し、また下痢の症状がある場合はしっかり水分や電解質(ナトリウムなどの
ミネラル)を摂取することが大切です。

◆ 脂っこい物を避けましょう
脂っこい食べ物は、消化するのに時間がかかるため、胃にとっては大きな負担になります。胃腸の状態が不安定な間はできるだけ
避けるようにし、食べ始める場合も、ごく少量からにするなど、十分に注意するようにしましょう。

◆ 食べ物の温度に注意しましょう
熱すぎるものや冷たいものは、胃に刺激を与えるためできれば避けた方がよいでしょう。温い人肌程度が、一番おなかに優しいです。
ほかに、トウガラシやカレー粉などの香辛料、わさびやからしなども弱った胃の負担になるので、注意しましょう。

◆ 食事の回数を増やしてみてください。
1日に食べる量は変えずに、食事回数を増やしてみて下さい。1回に食べる量が減るので、胃の負担が軽くなります。
1日4~6回を目安に、小分けにしてみましょう。

◆ 下痢や嘔吐があるときは?
脱水を防ぐため、水分をしっかり補給するようにします。特に症状がひどい場合は、OS-1(大塚製薬の経口補水液)やポカリスエット
などを使用しましょう。
1度に大量に摂取すると、下痢や嘔吐の原因となることがあるので、すこしずつ、こまめに補給するのがポイントです。

◆ 消化のよい食べ物
米、うどん、そば、食パン、豆腐・豆乳、いも、柔らかく煮た野菜、卵、牛乳、魚(白身・赤身)、鶏ささみ、鶏肉(皮や黄色い
脂は除く)、果物、はちみつ、ジャム など

◆ 避けたい食べ物
脂っこいもの ・・・ 肉(バラ肉、ミンチ、ベーコン)、揚げ物(唐揚げ、フライドポテト など)
油の多いメニュー ・・・ 炒飯、ラーメン、ハンバーグ、焼き肉、天ぷら など
スパイスなど刺激が強いもの ・・・ カレー、餃子 など
線維が硬くて多いもの ・・・ とうもろこし、ごぼう、タケノコ、にら、きのこ、乾物 など
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